Mobile App Insights · Donny Kristianto · September 2026
2026年8月:世界のモバイルゲーム収益・ダウンロード数トップ10
『Honor of Kings』が2026年8月の世界モバイルゲーム収益ランキングでトップを維持しました。『Gossip Harbor(ゴシップ・ハーバー)』『Whiteout Survival(ホワイトアウト・サバイバル)』『Royal Match(ロイヤルマッチ)』『Candy Crush Saga(キャンディークラッシュ)』が世界収益ランキングトップ5にランクインしました。

2026年8月世界のモバイルゲーム収益ランキングトップ10
Sensor TowerのApp Performance Insightsのデータによると、『Honor of Kings』は8月も世界のモバイルゲーム収益ランキングでトップを維持しました。中国市場においては、8月8日から15日にかけて、夏のファームフェスティバルおよびパラレルワールドスキンシリーズ無限の対局という2つの大型イベントを展開しました。さらに、アップデートでは、新ヒーロールアンナの登場をはじめ、クールダウン短縮や能力強化のスタックが可能な期間限定モード超流大乱闘、無料ガチャ、新規コスメティック、イベント限定報酬が提供され、プレイヤーに高いエンゲージメントと支出を維持させました。
『Gossip Harbor(ゴシップ・ハーバー)』も、緻密にスケジュールされたライブオペレーションカレンダーに支えられ、再び目覚ましいパフォーマンスを達成しました。月前半は7月から続く海底の奇跡や夢のドールハウスが勢いを維持し、輝きのアニバーサリーではガラをテーマにしたマージ目標と限定報酬でゲームの4周年を祝いました。8月後半にはドラゴン救出ストーリードラゴンを討伐して、森の平和を取り戻しましょう!でエンゲージメントを維持し、さらにアライグマのビーチ脱出作戦!や秋テーマの金木犀かおる秋の月によって、9月に続く新たなコレクション目標を提供しました。
他の上位タイトルも、テーマに沿ったイベントを定常的に投入することでエンゲージメントと支出を維持しました。『Whiteout Survival(ホワイトアウト・サバイバル)』は『Kingshot(キングショット)』コラボレーションを筆頭に、8月も充実したイベントスケジュールを展開しました。メイン施策であるツインスターの冒険では、プレイヤー協力型のストーリー主導によるホッキョクグマ遠征イベントを実施したほか、SvS(最強王国)や凛風攻城戦といった同盟対抗戦によって、月を通じてグループ間の競争を活性化させました。『Royal Match(ロイヤルマッチ)』は8月中にドラゴンネストや期間限定のライトニング・ラッシュコンペティションを実施し、広範なライブオペレーションカレンダーに協力型・競争型のフォーマットを拡充しました。『Candy Crush Saga(キャンディークラッシュ)』は、8月末の音楽シーズンが開始までの間、バブルガムシーズンから複数ラウンド制のトーナメントCandy Cup 2026とコンテンツを展開し、プレイヤーのエンゲージメントを維持しました。
世界のモバイルゲーム収益トップ10の全ランキングは、上記のチャートをご覧ください。※サードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておりません。
2026年8月のApp StoreとGoogle Playを通じたモバイルゲームへの世界の消費支出は6.57億ドルに達し、前月比1%減となりました。アメリカは収益シェア28.6%でトップ市場となり、中国(iOSのみ)が16.7%、日本が12.2%でこれに続きました。
ターン制RPG『Fate/Grand Order』が世界収益成長量ランキングのトップになりました。この成長を牽引したのは主に日本市場であり、同作は8月に2026年における最高月間収益を記録しました。11周年記念キャンペーンでは、デイリーログインボーナス、新規ミッション、特別チャレンジに加え、新登場のハサン・サッバーハ( アズライール )を中心とした期間限定ガチャが登場しました。続いて開催されたカルデア南海大決戦!マジムンアイランドに謎の巨人の影を見た水着イベントでは、夏限定衣装や新たなキャラクターが追加され、9月初旬にかけてプレイヤーの支出を維持されました。
8月の世界収益成長量ランキングにおいて、Tencentが所有またはパブリッシングしたタイトルがトップ10のうち5つを占め、特に『Teamfight Tactics(TFT: チームファイト タクティクス)』が2位、『VALORANT』が3位にランクインし、成長を牽引しました。この成長の主な要因は中国市場にあります。『Teamfight Tactics(TFT: チームファイト タクティク』の中国版では、プレイアブルキャラクターや戦略的選択肢を一新する神秘の森シーズンが導入されたほか、切り替え可能な2つのデザインを備えたプレミアムなグウェンのキャラクターコスメティックが追加されました。『VALORANT』では、ゲーム1周年記念の一環として、中国の伝統芸術にインスピレーションを得た墨武と、花をモチーフにしたThousand Spiritsという2つのテーマ別武器コレクションがリリースされました。
『Game for Peace』『League of Legends: Wild Rift(リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト)』と『Delta Force』もランクインしました。『Game for Peace』では、アニメシリーズSwallowed Starに登場するキャラクター、武器、乗り物などが提供されました。『League of Legends: Wild Rift(リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト)』は4周年記念報酬と新しい水晶の薔薇2026キャラクターコスチュームが組み合わされました。『Delta Force』のトレジャーマンスキャンペーンでは、プレイヤーのログイン、マッチ完了、貴重なゲーム内コレクションの探索がプレイヤーに促されました。これらのキャンペーンは、Tencentが大型アップデート、周年記念イベント、人気ンターテインメント作品とのコラボ、そして限定コスメティックを活用し、8月を通じてプレイヤーの呼び戻しや新たな支出機会の創出しました。
世界収益成長量ランキング10位にランクインした新作の『Zeus: The God of Arrogance』は、8月下旬のリリース以来、韓国のモバイルゲーム収益ランキングでトップを維持しています。Com2uS Holdingsがパブリッシングを手掛けるこの対戦型MMORPGは、大規模な戦闘、クラス別の戦闘スタイル、そしてプレイヤーの進行度に合わせて設計された対戦モードを通じて、ギリシャ神話の世界観を新たな形で表現しています。プレイしていない間もキャラクターの成長を継続させるオフラインシステムや、専用アイテムの制作できるクラフト特化型クラスを搭載しており、長期的なキャラクター育成とゲーム内経済循環を両立できるような仕組みとなっています。
全体として、8月の実績は、効果的なライブオペレーションにおいて、施策の規模だけでなくペース配分が同様に重要であることを示しています。上位タイトルは大型アップデート、周年記念イベント、IPコラボレーションといった施策に加え、頻繁な報酬配布、期間限定モード、プレミアムなカスタマイズアイテム、地域ごとのイベントなどを組み合わせることで、月を通じてプレイヤーが繰り返しゲームに戻り、支出したくなる動機を作り出していました。一方で、急成長した新作タイトルは、ターゲット層を明確に絞り込んだローンチ施策を実施できれば、競争の激しい市場であっても十分に打ち破ることができるを示しました。Sensor TowerのPlaylinerで、ライブオペレーションの実行、マネタイズのパフォーマンス、世界のモバイルゲーム市場全体のプレイヤーエンゲージメントトレンドについて、より深いインサイトを探索してください。
2026年8月世界のモバイルゲームダウンロード数ランキングトップ10
2026年8月に世界で最もダウンロードされたモバイルゲームは『ROBLOX』となり、『Free Fire』は2位を維持しました。『Block Blast!(ブロックブラスト)』『Subway Surfers』『Arrow Puzzle(アローパズルゲーム)』がダウンロード数トップ5にランクインしました。

『ROBLOX』がトップを維持できた背景には、8月を通じて展開された注目コンテンツの多様なラインナップがありました。MMORPGのヴェステリアやタクティカルFPSのTTKに加え、ドレス・トゥ・インプレスやタワーディフェンスシミュレーターへの大型アップデートが実施されました。さらに、ダックダックがソーシャルパーティゲームとしてラインナップに加わりました。ロールプレイング、シューティング、ファッション、ストラテジー、カジュアルゲームといった幅広いジャンルで新鮮なコンテンツが絶えず提供されたことで、『ROBLOX』の魅力はさらに高まり、ユーザーエンゲージメントを維持する一助となりました。
『Free Fire』は、7月下旬に終了した9周年記念イベントの勢いを維持し、8月も世界ダウンロード数ランキングで2位をキープしました。月初の動きは比較的静かでしたが、8月下旬には『Free Fire』と『Free Fire MAX』でスカーレットムーンが開始され、復刻コレクションに新たなデザインや限定報酬を追加しました。同作が引き続き好調を維持していることは、その世界的な根強い人気と、周年記念キャンペーンによって生み出された勢いが持続していることを示しています。
『Subway Surfers』は、8月の世界ダウンロード数ランキングにおいて、7月より順位を3つ上げ、4位にランクインしました。Fantasy Festワールドツアーアップデートでは、魔法に包まれた世界観とともに新たなプレイアブルキャラクターや期間限定のチャレンジが導入され、コレクター報酬を獲得できる新学期イベントBack-to-Schoolなどが展開されました。月後半の宇宙を駆け抜けよう!アップデートでは、宇宙をテーマにした環境へ移行させ、新キャラクターやシーズン報酬トラックの追加に加え、『Among Us』コラボレーションも復活しました。 テーマ別ロケーションの定期的な入れ替え、収集可能なキャラクターや各種チャレンジ、そしてクロスオーバーコンテンツの継続的な投入が、ゲームの新鮮さを保ち、新規および復帰プレイヤーの双方に向けた訴求力を高める要因となりました。
2026年8月、世界のモバイルゲームダウンロード数は37.6億に達し、前月比1%増となりました。インドが6.14億ダウンロード(16.4%)でトップとなり、アメリカ(7.4%)、ブラジル(5.8%)と続きます。
8月は、急成長した2つのモバイル向けタイトルを筆頭に、オープンワールドのクライムゲームがダウンロードトレンドとして注目を集めました。『Gangstar Mirage City』は、8月20日に複数の地域でリリースされ、8月の世界ダウンロード成長量ランキングでトップを獲得し、ダウンロード数でも7位にランクインしました。Level InfiniteがGameloftと提携してリリースした本作では、プレイヤーは近未来の都市を探索し、乗り物のカスタマイズや犯罪帝国の構築、強盗やギャング同士の抗争といった要素を楽しむことができます。『Gangster Miami RP: Grand City』はダウンロード成長量で6位にランクインし、同様に都市の探索、ドライブ、クライムをテーマにしたミッションといった要素を提供しています。両タイトルの成長は、インド、インドネシア、パキスタン、ブラジルなど規模が大きく急成長しているモバイルゲーム市場に支えられました。こうしたタイトルの台頭は、モバイルで手軽に楽しめるオープンワールドクライムゲームへの強い需要を示し、『グランド・セフト・オートVI』に対する市場の期待が高まる中で起きた現象でもあります。Rockstar Gamesは11月19日の同作の発売に先立ち、8月下旬に詳細なプレビュー映像を公開し、さらなる話題を呼びました。
8月にリリースされた新作『Mystery Dumpling: Unbox ASMR』は、世界ダウンロード成長量でにランクインし、ダウンロード数でも12位にランクインしました。Brocker Bus Studioがパブリッシングを手掛ける本作は、ミステリーボックスの開封体験、ASMRに着想を得たインタラクション、そしてカラフルなカートゥーン調のビジュアルを組み合わせたタイトルです。インドネシア、ブラジル、トルコでの人気が急成長を牽引し、リリースからわずか1ヵ月間で1,100万以上のダウンロードを達成しました。
8月には乗り物をテーマにしたゲームが勢いを増し、『Bus Fever-Car Jam Escape』『Dear Passengers』『Wheelie Master: Moto Ride 3D』の3タイトルが世界ダウンロード成長量ランキングでトップ10にランクインしました。 これらのタイトルは、バスの仕分けパズル、航空機の乗客対応シミュレーション、オートバイのスタントライディングといった要素を通じ、乗り物をテームにした独自のカジュアルなゲーム体験を提供しています。その好調なパフォーマンスは、インド、インドネシア、ブラジル、メキシコ、トルコといった大規模市場において、乗り物を活用したシンプルなゲームが幅広い層に支持されていることを示しました。
全体として、8月のダウンロード数ランキングは、世界的な根強いヒット作と急成長した新規タイトルのバランスが取れたものとなりました。頻繁なコンテンツアップデートが主要タイトルの存在感を維持する一方で、オープンワールドクライム、ASMR、パズル、乗り物シミュレーションといった親しみやすいコンセプトのゲームが、大規模なモバイル市場全体で大きな勢いを獲得しました。
Sensor Towerで集計された収益に関するデータは、App StoreおよびGoogle Playにおける収益のIAP推定値であり、広告収入、サードパーティのAndroidマーケットにおける収益およびパブリッシャー公式サイトなどの決済システムにおける直接収入は含まれていません。特に純利益とのことわりがない限り、データはいずれも収益総額(プラットフォームシェアリング部分の控除前)を示しています。 また、ダウンロード数データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロード数データは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
Sensor Tower - Better data comes from real people
メディアに関するお問い合わせ:press-apac@sensortower.com
ビジネスに関するお問い合わせ:sales@sensortower.com
ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower JapanのXで:@SensorTower_JP
※コンテンツを共有する場合は、「Sensor Tower」と出典を明記してください。