Mobile App Insights · Web Insights · Digital Advertising Insights · Hideyuki Tsuji · September 2026
映画「ちいかわ」の公開当日に大手シネコンウェブサイト訪問者数大幅増、ちいぽけはDL数トップ15圏内維持、くら寿司アプリは2026年最高DL数を記録
イラストレーターのナガノが描く「ちいかわ」の初映画作品『ちいかわ 人魚の島のひみつ』が2026年7月に公開されました。これを受けて、大手シネコンのウェブサイトの訪問者数も大きく上昇し、モバイルゲーム『ちいかわぽけっと』のDL数と収益にも大きなインパクトがデータから確認できます。

チャームとボンドロでTOHOシネマズやイオンシネマのウェブ訪問者数が急増
気象庁が最高気温40℃以上の日を示す新しい予報用語「酷暑日」の運用を始めた2026年。この用語を使う日が多かった夏に、涼しい環境と大スクリーンで映画を楽しんだ方も多いと思います。夏休みに公開された映画は多数ありますが、中でも2026年7月24日に公開された『ちいかわ 人魚の島のひみつ』は大きな話題となりました。
公開初日のTOHOシネマズ池袋では、全10スクリーンで合計41回の同作上映を行うほどの人気ぶりです。実際、同作は公開から1ヵ月で興行収入100億円を突破しており、大ヒット作と呼べます。
この話題作のインパクトは、データから確認できます。Sensor TowerのWeb Insightsのデータによると、日本の大手シネコンのウェブサイト訪問者数推移を見ると、2026年7月31日、8月8日、8月22日に山が確認できます。

映画公開初日の7月24日は、TOHOシネマズでは64万、イオンシネマでは44万を記録しました。一方、7月31日および8月8日のTOHOシネマズでは76万、8月8日のイオンシネマでは51万となっており、調査対象期間で最高値を記録しています。これは入場者特典(第1弾がチャームミニフィギュア、第2弾がボンボンドロップシール、第3弾がプルバックカー)によるインパクトだと推察できます。
シネコンは複数の作品が上映されているため、すべてのデータが映画「ちいかわ」によるものではないものの、これらの入場者特典はSNSなどでも大きな話題となり、特典を目当てに複数回劇場に足を運んだ方も多いようです。
同作の配給をしている東宝は、映画公開に合わせてデジタル広告も展開しています。Pathmaticsのデータによると、2026年7月18日から8月23日までの東宝における映画「ちいかわ」関連のクリエイティブシェアは22%となっています。

ちいぽけは映画公開1ヵ月間はDL数ランキングトップ10圏内を維持、コラボ初日にくら寿司アプリは2026年最高DL数を記録
大人気のちいかわIPを活用したモバイルゲームもあります。2025年3月にリリースされた放置RPGの『ちいかわぽけっと』(Applibot)は、「ちいかわ」の世界観を存分に楽しめるタイトルです。Sensor Towerのデータによると、リリースから2026年7月23日までに日本において380万以上のダウンロード数を記録しています。

この『ちいかわぽけっと』でも、映画公開に合わせてゲーム内イベント展開やアップデートが行われました。「人魚の島」イベントでは、イベントミッションをクリアすることで、「小さいアメ」を5,000個獲得できるなど、一部の対象報酬が通常の100倍に。また、おためし版としてアップデートされた「ふれあい」機能では、ちいかわにごはんをあげたり、お風呂に入れたりすることのできる「おせわ」や、服の着せ替えや家具のレイアウト変更ができる「コーディネート」に加え、ちいかわをなでたりくすぐったりして遊ぶことのできる機能などが追加されました。
こうした展開を受けて、『ちいかわぽけっと』のダウンロード数とランキングが大きく上昇しました。Sensor Towerのデータによると、同作のダウンロード数は2026年7月24日に1万/日近くを記録しました。映画公開前日比ではダウンロード数で6倍以上となっています。

ダウンロード数は7月24日以降も高水準を維持しており、7月29日以降は1万以上/日をキープしています。これに応じてダウンロード数ランキング(iPhone:ゲーム)も上昇気流に乗っており、映画公開から1ヵ月間はトップ15圏内をキープしました。
2026年8月21日からちいかわコラボを開始した『くら寿司』(EPG)公式アプリにも大きな動きが確認できます(本コラボは、2026年9月6日の営業開始時から中止)。Sensor Towerのデータによると、2026年8月1日の「くら寿司」アプリのダウンロード数は4,000でしたが、コラボ開始当日には3万以上に上昇し、月初比較で7倍以上となりました。

これを受けて、iPhoneおよびGoogle Playの飲食カテゴリーにおけるダウンロードランキングでも上昇気流に乗り、8月22日と23日には両プラットフォームでトップを獲得しました。また、8月22日の同アプリのダウンロード数は、2026年初来の最高記録となりました。
ここまで見てきたとおり、2026年の日本の夏において「ちいかわ」経済圏のインパクトは各方面で大きなインパクトとして現れています。同IPは日本のみならず、中国、韓国、香港、台湾などのAPAC市場でも人気を集めており、今後の海外展開にも注目です。
Sensor Towerで集計された収益に関するデータは、App StoreおよびGoogle Playにおける収益のIAP推定値であり、広告収入、サードパーティのAndroidマーケットにおける収益およびパブリッシャー公式サイトなどの決済システムにおける直接収入は含まれていません。特に純利益とのことわりがない限り、データはいずれも収益総額(プラットフォームシェアリング部分の控除前)を示しています。 また、ダウンロード数データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロード数データは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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